落語「大名道具」の舞台を歩く
鈴々舎馬風の艶笑噺、「大名道具」(だいみょうどうぐ)によると。
1.「金精大明神」
2.白幡町の金精大明神
友人から教わって、金精神探しに行ってきました。
■法泉寺内・金精大明神;(墨田区東向島3−8)北斎の浮世絵図が残っていますが、残念ながら現在は境内にもお堂の中にも、どこにも存在しません。
■浅草・永見寺;(台東区寿2丁目7−6)吉原の玉菊灯籠で有名な、河東節の名手であった吉原の花魁「玉菊」の墓が有ります。碑面には「菊顔玉露 玉きく位」と記されております。「年々歳々玉菊は 客を呼ぶ」 江戸川柳、吉原で毎年追善供養に灯籠をあげる祭りをうたう。先代三遊亭金馬のお墓もあります。金精大明神碑(碑だけです)も、ここにあります。
■谷中・金勢明神;(台東区谷中4−2 日蓮宗本妙院内)この噺のご本尊。たまたま、別の取材で訪れて発見。ご住職にお伺いしました。「檀家さんでお子さまに恵まれないご夫婦があった。その方がこのご神体を祭り祈願したところ、お子さまに恵まれた。その後、お寺さんに納め境内の一隅に鎮座した。昭和の終わり頃だと思います」との事。
■若宮八幡宮内金山神社;(川崎市川崎区大師駅前2-13)毎年、春の息吹を感じるこの季節(4月第1日曜日)に「かなまら祭り」は開催されます。http://www.tomuraya.co.jp/wakamiya-10.htm
3.腎虚(じんきょ)
腎虚は隠居と違って、いくら身体が衰弱しても、性欲熾烈でお道具だけは硬直を続け、死んでも戻らなかった。
私の友人知人にこの様な病気になった友や話を聞いた事があるかどうかと尋ねても、一つの事例にも行き着きません。現代では考えられない病ですが、栄養が行き届かなかった昔には諫める意味と、弱者の焼きモチもあってこの様に言われたのでしょうね。今ではガンや循環器系の脳卒中や心臓病の方がよっぽど恐いのです。
腎虚が過ぎるとこの様になります。
4.護摩壇(ごまだん)
護摩を焚くために、護摩壇(左図・広辞苑)という台の上に花やいろいろなお供物を準備します。護摩壇は仏様や神様を接待するテーブルです。中央には炉があります。
この直後、俵に入った三千人分のお道具が戻ってきた。 舞台の金勢明神を歩く
落語「猫怪談」の取材で、与太郎さん家の墓所を探しに訪れた谷中瑞林寺(ずいりんじ)。このお寺は大きくて、江戸時代子院として15寺を抱えていましたが、現在は浄延院(じょうえんいん)、躰仙院(たいせいいん)、正行院(しょうぎょういん)、久成院(くじょういん)、本妙院(ほんみょういん)の5寺になってしまいました。台東区谷中4丁目全域を占めるほどの大きな寺として、江戸時代には存在したのですが、類焼を重ね現在は瑞輪寺(台東区谷中4−2)と言う名前で、谷中三崎(さんさき)坂の南奥にあります。
本題はここの子院、本妙院です。瑞輪寺の山門前は谷中にしては広い道が南北に走っています。その左右に子院が並んでいます。一ヶ寺ごと中を覗いて参拝させていただきましたが、瑞輪寺の子院だと分からなければ、それぞれ趣があるお寺さんです。
観光地に行くと秘宝館なるものがあって、陽物が飾ってありますが、それはシャレの世界です。れっきとしたお寺さんに、金精様が祀られているのって、昔のおおらかな時代の名残なのでしょうか。
都内にも何ヶ所かの金精大明神が有るとの情報でしたが、私の足では見つけることが出来ませんでした。
地図 写真 それぞれの写真をクリックすると大きなカラー写真になります。
不忍池(台東区上野公園不忍池)
弁天堂・聖天(台東区上野公園不忍池弁天島内)
弁天島・道祖神(台東区上野公園不忍池弁天島内)
浅草・永見寺(台東区寿2丁目7−6)
谷中・日蓮宗本妙院(台東区谷中4−2−11)
谷中・金勢明神(台東区谷中4−2、日蓮宗本妙院内) 2009年8月記 |
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