落語「千早振る」の舞台を歩く 先代柳家小さんの噺、「千早振る」(ちはやふる)
12月上旬、奈良県生駒郡斑鳩町の竜田川
「ちはやぶる神代も聞かず龍田川 からくれなゐに水くくるとは」 (古今和歌集 在原業平朝臣)
本来の意味は、
神々が住み、不思議なことが当たり前のように起こっていた、いにしえの神代でさえも、こんな不思議で美しいことは起きなかったに違いない。
この歌は「屏風歌」です。屏風歌とは、屏風に描かれた絵に合わせて、その脇に和歌を付けたものです。
右写真;広重描く六十余集名所図会 大和立田町 「龍田川」
2.言葉
「在原業平朝臣」 狩野探幽画(画帳) 「小野小町」 角倉素庵歌仙絵
■百人一首(ひゃくにんいっしゅ);百人の歌人の和歌1首ずつを撰集したもの。藤原定家が京都・小倉山の時雨亭で撰といわれる小倉百人一首が最もよく行われ、のち、これを模倣したものも多い。
■大関(おおぜき);江戸時代、相撲の番付の最高位。また、その力士。本来は称号であった「横綱」が、地位として考えられるようになって、現在は横綱に次ぐ地位とされる。大関が将軍の前で御前相撲を取るときは横綱と呼称した。しかし雷電為右衛門はそのチャンスがなく、強かったが称号は付与されずに大関のままで終わった。
「谷風、小野川 引き分け之図」 勝川春英画 寛政3年(1791) 相撲博物館蔵
「関取道中之図」三代歌川豊国画 相撲博物館蔵 左から剣山、小柳、秀ノ山
■吉原の夜桜(よしわらのよざくら);遊廓吉原の夜桜見物のこと。その日のためにわざわざ見ごろとなる桜を植え、終われば抜いて、明年、新に植えるという手の込んだものであったいう。
「北廓月の夜桜」 歌川国貞画 吉原大門から仲ノ町の桜並木を見る。
「吉原遊廓の桜」絵葉書
■花魁道中(おいらんどうちゅう);太夫は、吉原の遊廓で最も格の高い遊女で張り店を行わないため、引手茶屋を通して「呼び出し」をしなければならなかった。呼び出された花魁が禿や振袖新造を従えて遊女屋と揚屋・引手茶屋の間を行き来することを滑り道中(後に花魁道中)と呼んだ。太夫がいなくなると全て花魁と言われ、吉原のイベントの時に真似事で吉原を練り歩いた。
■太夫(だゆう・たゆう);江戸時代、京や大坂では最高位の遊女のことは「太夫」と呼んだ。また、吉原にも当初は太夫がいたが、「おいらん」という呼称の登場と前後していなくなった。今日では、広く遊女一般を指して花魁と呼ぶこともある。花魁には教養も必要とされ、花魁候補の女性は幼少の頃から禿として徹底的に古典や書道、茶道、和歌、箏、三味線、囲碁などの教養、芸事を仕込まれていた。
■マラリア;ハマダラカの媒介するマラリア原虫の血球内寄生による伝染病。赤血球内で増殖・分裂して血球を破壊する時期に発熱。隔日に高熱を発する三日熱、最初の発作から2日平温があって4日目に高熱を発する四日熱、および不規則な熱帯熱(悪性マラリア)に分れる。瘧(オコリ)。黒水熱。
■オカラ;豆腐製造の際、豆汁(ゴ)を漉して搾って豆乳とかすに分け、そのかす。食用のほか餌料・肥料などに用いる。きらず。卯の花=うのはな。
■豆腐屋(とうふや);前ページ、第281話・落語「伽羅の下駄」参照。
舞台の業平・両国を歩く
墨田区業平は在原業平から、地名が出ています。南蔵院(移転後;葛飾区東水元2-28-25)「縛られ地蔵尊」(下記写真)の名で有名で、そのいわれを、
そして、両国は相撲の街で、現在国技館やちゃんこ鍋料理屋、相撲部屋が多くあります。
業平地区に建った、ときょうSkyTreeの面白い数字 ■634(m);「ムサシ」の語呂ですっかりおなじみとなった東京スカイツリーの高さです。 ■32,000(t);某携帯電話のCMでも紹介されましたが、タワー本体の地上部分の鉄骨重量です。 ■約1,000(m);東京スカイツリーを中心とした街区は外周に歩行者空間を整備しますが、その全周距離が約1,000mです。 ■2,900(人);展望台の最大収容人数合計です。 ■114(m);第2展望台の外周部にぐるりと取り付く「空中回廊」の延べ長さです。 ■28,000(m);東京スカイツリーの設計に先立ち、上空の風を調査するために打ち上げた観測気球(ラジオゾンデ)の最高到達高さです。 ■6,000(種類);東京スカイツリーの鋼管接合部(仕口といいます)の種類の数です。 ■40/60(cm);東京スカイツリーの中央で制振システムとして、また避難階段室となっている「心柱」の厚さです。地上から高さ100mまでが40cm、高さ100mから高さ375mまでが60cmです。 ■48+48(mm);東京スカイツリーの第一展望台には下を覗けるガラス床が一部にあり、そのガラスの厚さ。 ■2,523(段);1階から東京スカイツリー第2展望台までの非常階段の段数です。途中には一時待機場所も設けています。 ■0.2(度);ライトアップ用投光器の照射角度の精度です。 ■約700、000(polygon);東京スカイツリー設計に際して作成した3Dモデルを構成する要素(面)の数です。 ■2008.7.14;工事の着工日です。
以上SkyTreeの公式ホームページより
それぞれの写真をクリックすると大きな写真になります。
業平橋(墨田区横十間川に架かる橋)
ときょうスカイツリー駅(墨田区押上一丁目)
SkyTree(墨田区押上一丁目)
SkyTree東側(墨田区押上一丁目)
旧国技館跡(墨田区両国二丁目)
国技館(墨田区横網(よこあみ)一丁目3)
横綱像(墨田区両国二丁目回向院前) 2014年2月記 |
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