地下鉄はこの地を中心に集まってきています。丸ノ内線「国会議事堂前」と「赤坂見附」、銀座線も「赤坂見附」で止まります。「永田町」には、南北線、有楽町線、半蔵門線が乗り入れています。あまりにも便利なため、地下で迷子になって地上に出た時にはどこに居るのかキョロキョロしても判断に困ることがあります。一人迷子って地上の様子が180度違ってしまい逆方向に歩いてしまうことです。今回もなりそうになって、頭が対応して順調に歩き始められました。
平河町のセンター通りを奥に入って行きます。高層ビルだらけで、仕事で歩いている人に会うだけで、人間味の無い通りです。右に曲がってビルの間になんて贅沢な二階建ての家が何軒か有ります。都心の一等地中の一等地にあるお屋敷です。
まだ平林さんに会いません。
その先に地元の氏神様、平河天満宮が有り、サラリーマンが集まって何か会合だと思ったら喫煙コーナーでイップクを楽しんでいます。会社でも、路上でも禁煙地帯です。ほんのわずか残った彼らの聖地です。女性は井戸端会議が盛んでしたが、最近の男性は喫煙所会議が盛んなんですね。
ここにも平林さんには会えません。
ここから、皇居の外濠通りにある国立劇場に出ます。洒落た校倉造りの外観を見せる劇場で、ここの小ホールでは毎月1回落語研究会が開かれています。今では研究会に出られる落語家だけでなく、どんな落語家も出られる研究会に堕落してしました。いい落語家さんが居なくなったのが影響しているのかも知れません。
隣に、国立演芸場が有り、普通の寄席感覚の日程が組まれています。都内4ヶ所の演芸場の5番目に位置するというのでしょうか。会場費が安いので、何回かの独演会をここで開いたことがあります。その落語家さん延びていませんね(ここだけの内緒話)。
隣は全く違う、石造りの最高裁判所があります。
隣町の永田町は日本の政治的中枢で、国会議事堂、議員会館、党本部、首相官邸、内閣府、衆参両議長の公邸、国会図書館、などそうそうたる建物が並んでいます。中には国会議事堂正面に公園があって心を休ませます。ここに日本標準点が有ります。ここから全国の高さが調べられています。東北大震災の影響で、標準点の高さが変わってしまいました。
ここにも平林さんを見掛けることが出来ませんでした。隣町まで来たのにね。
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